食前?食後?飲むタイミングで食事の救世主になるキトサン!
ダイエット中なのに、つい手が出てしまうケーキやチョコレート。
健康のために油モノ禁止!と決意しても、夕食にフライを食べてしまったり。
ダイエットも健康への決意も、思い通りにいきません。
そんなときは、きっとキトサンが救世主になってくれます。
今回は、キトサンを飲むタイミングが食前なのか、食後なのか詳しくお伝えします!
キトサンて?
キトサンは食物繊維の一種
原料はカニ・エビなどの甲羅や、イカの軟骨、キノコから抽出された「キチン」という動物性の食物繊維です。
それを、人工的に科学的に処理したのが「キトサン」です。
キチンとキトサンは、とてもよく似た物質ですが、それぞれ特徴的な違いがあります。
キチン
多くの生物に含まれる物質です。
細胞間を強く連結させ、硬く丈夫にするなどの役割があります。
水・酸性・アルカリ性の一般的な水溶液には溶けません。
現在、日本ではキチンを抽出する原料の多くは、カニ・エビなどの甲殻類がもっとも多くなっています。
工業製品や医療用品などに利用され、今でも研究が進められています。
食物繊維の一種として分類されています。
キトサン
キチンを化学的に処理したものが「キトサン」です。
水に溶けないといった、キチンとよく似た性質、構造をもった食物繊維です。
サプリメントなどの表記にはキチン・キトサンと記載されている場合があります。
化学的に処理を行っても、キチン成分は含まれているためです。
そして+電荷をもつ珍しい食物繊維です。
通常、食物繊維は電荷(物質がもつ+や-の電気の量)が-電荷か中性(+・-の電荷量が等しい状態)です。
また、キチンと同じく水には溶けませんが、酸には溶けやすい性質があります。
この2つの性質が健康上、有益だといわれている効果の原因になっています。
とくに、コレステロールを低下させるには有効だと厚生労働省にも認められ、「特定保健用食品(トクホ)」として認定されました。
有益な成分ですが、食物からの摂取は難しいため、通常はサプリメントなど加工した状態のものを摂取します。
では、体内でどのように働くのでしょうか?
そして食前、食後のどちらのタイミングで飲むのが効果的なのでしょうか?
キトサンは-電荷がお好き
キトサンは、まず胃酸で溶かされ、どろっとした液体になり、そのまま腸に移動します。
+電荷をもつキトサンは、腸内で-電荷の物質をくっつけ包み込み、体外に排出します。
-電荷の中には、胆汁酸など脂肪の吸収を助ける成分も分泌されます。
キトサンと結びつくと、脂肪が吸収されにくくなります。
このことから、ダイエットにも有効だといわれています。
また、ほかの食物繊維と同じように整腸作用や、生活習慣病などの予防につながります。
最大限の効果を発揮させるなら、吸収させたくないものと一緒に摂る方が良さそうです。
それなら食前?それとも胃に食べ物がある食後でしょうか?
食前か食後か?飲むタイミング
キトサンは、食前に飲むほうが効果的?それとも食後?
働きからみると、食物と一緒に体内にある方が効果的です。
正解は…
食前、食後のどちらも正解!
多くの健康食品会社では、食前に飲むことをすすめています。
食前にキトサンを胃に入れて、ハイカロリーな食べ物たちのアタックに備えるためですね。
ですが、食後に摂取してください、と説明されている場合もあります。
これは、どいうことでしょうか?
食前でも食後でもキトサンは食べ物と一緒に!
性質上、食べ物と一緒に消化されることがキーポイントです。
ですから、食前でも食後でも、キトサンが食べた物と一緒に消化過程に乗ることが大切です。
食前でも、食後でも食べ物と一緒でなければ、効果は発揮されません。
食前に飲んでも、時間をおいて食事を取ったとしたら効果は薄いでしょう。
それなら、食後すぐに飲むほうが効果は高くなります。
反対に食後、時間をあけて飲んでもやはり効果は薄くなります。
食前か食後か、飲むタイミングは悩みどころですが、大切なのは食べた物とキトサンが一緒に腸内にあることです。
食前が良いのか、食後が良いのかは、サプリメントのメーカーの指示に従うのが一番良いでしょう。
ですが、大切なのは食前なら飲んだらすぐに食べ、食後はすぐに飲む、ということです。
キトサンの効果・効能は?
コレステロールとの関係
キトサンは+電荷をもち、-電荷の物質をくっつける性質がありました。
-電荷の物質には、胆汁酸と呼ばれるコレステロールを原料にした、脂肪の吸収を促す成分も分泌されます。
胆汁酸が足りなくなると、新たに体内のコレステロールを使って胆汁酸をつくるので、結果的に体内のコレステロールが減少します。
食前や食後に飲むことで、コレステロールが高くなるのを防いでくれる効果が期待できます。
他の効果
キトサンは「-電荷の物質をくっつける」という性質のため、腸内の様々なものをくっつけます。
塩分・プリン体など過剰摂取になりがちな成分や、重金属など知らずに体に溜まっている成分を、体外に排出してくれるといわれています。
ほかに、食物繊維としての役割もあり、便通をよくしてくれる整腸作用があります。
こうした効果で、腸内環境が良くなり肌がきれいになる、免疫力の向上といった効果があるといわれています。
製品や個人の体質にもよりますが、食前、または食後にキトサンを飲むだけで。体に良い影響があるなら試してみたくなりますよね。
ですが、注意事項もあります。
ポイントを押さえて、健康やダイエットにつなげましょう。
キトサンを飲む時の注意
キトサンは、食前・食後に飲むと、健康やダイエットに役立ちますが、用量・用法はきちんと守りましょう。
「特定保健用食品(トクホ)」でも、健康被害が報告されていますので、注意しましょう。
1.水を多めに飲む
2.薬との飲み合わせ
3.アレルギー
4.飲むタイミング
5.過剰摂取
1.水を多めに飲む
キトサンを飲むときは、水をコップ一杯くらい多めに飲みましょう。
性質的に水を蓄えやすく、水分不足で便秘になることがあります。
2.薬との飲み合わせ
以下の薬を服用している方は、キトサンとの相性が悪いため、医師と相談しましょう。
- 抗コレステロール薬
- 血液関係の薬
- てんかんの薬
この他にも、薬を服用されている方は、医師に相談しましょう。
3.アレルギー
キトサンの原料のほとんどは、カニ・エビといった甲殻類のため、アレルギーを持つ方は慎重になったほうが良いでしょう。
キノコ由来・イカ由来の製品など、体質に合わせた製品を選択しましょう。
4.飲むタイミング
タイミングに注意するのは、食前・食後だけではありません。
脂溶性ビタミンA・D・E・K、ミネラル類も排出される可能性があるので、飲むタイミングをずらす、サプリメントなどで補うなど工夫しましょう。
5.過剰摂取
摂り過ぎは、下痢・便秘・栄養素不足などの原因になります。
必ず用量は守りましょう。
まとめ
美味しい食事を目の前に、罪悪感を持って食べる…。
そんな気持ちから、キトサンは解放してくれそうです。
ですが、キトサンはいざというときの救世主。
健康とダイエットの基本は毎日の生活です。
キトサンを上手に利用して、健康・美容に役立てましょう!