ドライノーズが原因で鼻づまり!その症状と対策はこれ!
スキンケアで大切なのは保湿。
それは鼻の中も同じです。
風邪でもないのに、鼻づまり・ムズムズ感があるのは、鼻の中が砂漠化している「ドライノーズ」の可能性があります。
鼻の中も積極的にケアして、スッキリ風通しの良い鼻になりましょう!
ドライノーズとは?
「乾燥性鼻炎」ともいわれます。
鼻の中の粘膜が乾燥状態になると起きる、鼻炎の一種です。
粘膜が乾燥することで、かゆみ・痛み・鼻づまり・出血などの症状が現れ、鼻の機能低下も招きます。
ドライノーズの症状
普段、鼻に意識を向けることは少ないかもしれません。
ですが、日常生活の中で次のような症状を感じたら、ドライノーズかもしれません。
- かゆい、ムズムズする
- 鼻をかんでも、鼻水は出ない
- 風邪でもないのに鼻づまりになる
- 鼻くそが増えた
- 乾燥している感覚がある
- かさぶたができる
- 痛みがある
- 鼻をかむと血が混じる
ちょっとした違和感や鼻づまりも、粘膜の乾燥が原因のことがあります。
一時的なものなら心配はありませんが、粘膜の乾燥状態が続くと、鼻づまり・痛み・出血などの症状が現れます。
鼻は、粘膜の粘液や鼻毛で、空気中の異物や細菌などを取り除き、清浄な空気を体内に取り入れる役割をしています。
ドライノーズになると、その機能も鈍くなり病気にかかりやすくなります。
また、鼻づまりが原因で口呼吸になる傾向があります。
口は体の害になる異物を取り除く機能がありません。
口呼吸は感染症にかかるリスクや、ドライマウスになる可能性も高くなります。
免疫力の弱い方や子供、呼吸器系の疾患を持っている方は、風邪や持病が悪化するケースもあるため要注意です。
ドライノーズの原因は?
ドライノーズの原因は、その名前の通り、鼻の中の乾燥が原因です。
通常潤っている粘膜が乾燥すると、敏感になり少しの刺激でも傷つき、鼻づまりや炎症が起きやすくなります。
では、どのようなことが、ドライノーズになる原因になるのでしょうか。
ドライノーズになる原因
1.湿度
2.水分不足
3.薬
4.ホルモンバランス
5.病気
1.湿度40%未満~20%の環境に1日5時間以上いることが3日以上ある
乾燥した環境にいることが多いと、ドライノーズになる可能性が高くなります。
とくに、冬は空気が乾燥しています。
室内でも暖房で、空気が乾燥している場所が多くなります。
夏もエアコンが空気を乾燥させますから、ドライノーズになる可能性はあります。
風邪やアレルギーでもないのに、かゆみ・鼻づまりなどを感じるときはドライノーズかもしれません。
2.体内の水分不足(加齢、ストレス、水分補給が少ないなど)
乾燥した環境に加えて、体内の水分不足によって粘膜が乾燥してしまい、ドライノーズになることがあります。
年を取るにしたがい、体内の水分は減少する傾向にあります。
ストレスが強い方や水分をあまりとらない方も、粘膜の乾燥を防ぐため水分補給が大切です。
3.薬によるもの
抗アレルギー薬には、鼻水を抑制する種類のものがあります。
薬の効果が強すぎてしまい、ドライノーズになることがあります。
他にも、風邪薬や抗うつ剤の副作用で、原因になることがあります。
鼻づまりや出血するようになったりと、ドライノーズの症状が出た場合は、一度病院で相談してみましょう。
4.ホルモンバランス
女性の場合は、更年期のようなホルモンバランスの変化がきっかけで、ドライノーズになることがあります。
更年期障害の症状は様々です。
情緒不安定・ホットフラッシュなど多岐にわたります。
その一つとして、鼻づまりなどのノーズドライの症状が出ることがあります。
サプリメントでホルモンバランスを整えたり、症状によっては、医療機関で治療することをおすすめします。
5.病気
シェーグレーン症候群は、涙腺・唾液腺に異常が起きる病気です。
ドライアイ、ドライマウスが代表的な症状です。
汗腺などにも影響が出るため、体が乾燥しやすくなります。
鼻づまりのようなドライノーズの症状も、シェーグレーン症候群が原因の場合は、医療機関で専門の治療が必要です。
乾燥の原因には、専門の治療が必要なケースもあります。
自分の症状を見極めて、必要ならがまんせずに検査・治療を受けましょう。
乾いた鼻に潤いを
鼻づまりを改善し、風通しの良い鼻になるためには、常に鼻の中が乾燥しないように気を配ることが大切です。
できるところから、乾燥ケアに取り組んでみましょう。
1.マスクを着用する
2.部屋の湿度を上げる
3.入浴
4.ワセリンで粘膜を保湿・保護
5.就寝前に食塩水を噴射
6.市販の点鼻薬を使う
7.こまめな水分補補給
8.食事から保湿対策
9.漢方薬
10.触らない
1.マスクを着用する
マスクをすることで、粘膜が乾燥や外気の刺激から守られ、鼻づまりや粘膜の炎症の緩和が期待できます。
ただし、就寝時のマスク着用は外れたり、睡眠の質の低下・肌が擦れてダメージを与える可能性があるので、気になる方は部屋を加湿するのがおすすめです。
2.部屋の湿度を上げる
ドライノーズによる、鼻づまりの解消に最適な湿度は50~60%です。
家やオフィスに加湿器がある方は、積極的に利用しましょう。
3.入浴
入浴中に、右と左の鼻の穴それぞれ一つずつで、思いっきり空気を吸います。
その際、片方の穴は指でふさいでおきます。
蒸気を含んだ空気を思いっきり吸うことで、鼻の奥までしっかり潤い鼻づまりがスッキリします。
4.ワセリンで粘膜を保湿・保護
ワセリンを鼻の粘膜に塗り、保湿します。
また、ほこりなどがワセリンにくっつくことで、異物が体内に侵入するのを防ぐ効果もあります。
5.就寝前に食塩水を噴射
沸騰させたお湯500mlに、食塩4.5 g を入れて食塩水を作ります。
冷めた食塩水を清潔なスプレーボトルに移し、鼻に2~3回噴射します。
粘膜が潤い、鼻づまりが緩和されます。
保存は冷蔵庫で、2~3日で使い切るようにしましょう。
6.市販の点鼻薬を使う
ドライノーズ用の点鼻薬を使用するのもおすすめです。
手軽に鼻を潤すことができます。
便利ですが、使い過ぎに注意しましょう。
水分を直接噴射して、潤いを与える方法は即効性がありますが、鼻の粘液も流してしまうことがあります。
7.こまめな水分補補給
乾く前に飲むのが理想です。
1日5~6回に分けて、水をコップ一杯(約200ml)を飲みます。
コーヒー・お茶は利尿作用があるので、水分が排出されてしまいます。
ドライノーズによる鼻づまり対策には、純粋な水がおすすめです。
8.食事から保湿対策
粘膜の強化には、ビタミンAが効果的だといわれています。
粘膜自体を強くすることで、鼻づまりやドライノーズの症状を、内側から改善していけます。
レバー・ニンジン・ウナギなどに、ビタミンAが多く含まれています。
ですが、ビタミンAを過剰摂取すると、下痢や手足の痛みなどの過剰症が出ます。
サプリメントで摂取する場合は、注意しましょう。
9.漢方薬
即効性は期待できませんが、体の体質改善によって鼻づまり、ドライノーズの改善の可能性があります。
10.触らない
気になってつい触りたくなりますが、触ると刺激になり傷つける可能性もあります。
触りたい気持ちは、グッとこらえましょう。
ドライノーズが原因の鼻づまりは、まずは保湿をすることから始めてみましょう。
対策をしても改善が見られない場合や、悪化する場合は医療機関を受診しましょう。
まとめ
ドライノーズは、少しの工夫で緩和・改善がのぞめます。
地道な対策が多いですが、スキンケアと同じように毎日のケアが大切です。
まだドライノーズではなく、鼻づまりにも困っていない方も、鼻(び)意識(いしき)を高めて1年中清々しい鼻でいましょう!