お腹がすいたら息が臭い?!空腹時に息が臭くなる原因と口臭対策はこれ!
あなたも、ふと自分の息が臭い気がすることがありませんか?
それは、気のせいではなく、本当に息が臭いのかもしれません。
実は、口臭の要注意タイムは、空腹時です。
ですが、空腹が原因の口臭は、誰でも起こる生理現象です。
なぜ空腹だと、臭い息になってしまうのでしょうか。
今回は、空腹時に息が臭い原因や対策方法についてお伝えしていきます。
空腹時に息が臭くなる生理現象とは?
生理現象とは、食事・睡眠・排せつなど、人間が生きる上で必ず起こる体の働きのことです。
これに、年齢や性別は関係ありません。
ですから、空腹のときに息が臭くなる現象は、どんな人でも起こります。
生理現象で息が臭いのは、以下のことが主な原因だと考えられています。
唾液の分泌量の減少
空腹のときは、口内に何もなく唾液を分泌する刺激がないため、唾液の量が減少します。
唾液の分泌量が減少すると、息が臭い原因になります。
それは、唾液の働きが関係しています。
唾液はなんとなく、汚いイメージがある方も、いるかもしれませんね。
ですが、唾液は口内環境を正常に保ち、口臭を予防する働きをしています。
口臭を予防する唾液の働きとは…
- 口内や歯に残る微量の食べかす、新陳代謝で剥がれた細胞などのたんぱく質成分、細菌などを落とす。
- 口内を中性に保ち、虫歯、歯周病から歯を守る。
- 感染症の原因菌を殺菌、抗菌して病気になるのを予防する。
このように唾液には、口内の掃除・殺菌・抗菌する働きがあります。
唾液の分泌量が減少すると、口内は細菌が増加し、汚れが口内に溜まっていきます。
その状態が、よく分かるのが舌です。
細菌や汚れがついた舌は、白か黄色っぽい色になっています。
これは「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる、細菌と汚れのかたまりです。
舌はザラザラしており、細菌や汚れが付着しやすい場所です。
細菌は、空気を嫌うため、舌は空気の少ない居心地の良い場所なのです。
そして、細菌がたんぱく質成分を分解する際に、とても臭い気体が発生します。
臭い気体は、呼吸と一緒に吐き出されるため、息が臭いのです。
膵臓(すいぞう)の早とちり
人が空腹を感じると、膵臓(すいぞう)と呼ばれる消化器官が、膵液(すいえき)という消化液を早々と分泌し、食べ物が入ってくる準備を始めます。
ところが、空腹のときは、食べ物がなく消化するものがないため、膵液は胃で分解され血液に溶け込みます。
そして、血液が肺まで到達すると、臭い息が吐き出されます。
このとき、吐き出された息は、肺から放出されたものなので、歯磨きやうがいでは臭いニオイをブロックすることができません。
その他の口臭の原因
体が飢餓状態になっている
健康や美容のために、ダイエットを実践している方も多いですよね。
ですが、食事制限で栄養素が不足すると、体内で「ケトン体」という物質が作られます。
このケトン体が、口臭の原因になる場合があります。
ケトン体から発せられるニオイは、甘いような果物が腐敗したような、独特の臭いニオイがします。
病気
口臭の原因が空腹ではなく、病気のこともあります。
一番最初に疑われるのは、虫歯や歯周病の悪化です。
差し歯や銀歯、歯の神経がない方は虫歯が進行していても、気づかないことがあります。
口内に悪化した虫歯や歯周病があると、強烈なニオイがします。
その場合はすぐに歯医者で治療しましょう。
他にも、消化器系は腐敗臭、腎臓はアンモニア臭、糖尿病は果物の腐敗臭のようなニオイ、など病気の場所によって、独特の口臭がすることがあります。
ただ息が臭いだけではなく、体調に異変や違和感を感じているようなら、医療機関で検査をしてもらいましょう。
病的なものが口臭の原因の場合は、すぐに医療機関を受診して、臭い息が発生する原因を突き止めることが肝心です。
薬の副作用
抗ヒスタミン薬や利尿作用のある薬など、薬の種類によっては、唾液の分泌量を減少させる作用の物があります。
それが、臭い息の原因になる場合もあります。
副作用が現れたときには、自己判断で薬をやめるのではなく、医師と相談してからどうするのかを決めましょう。
病気の治療が最優先です。
生理現象が原因で息が臭い場合は、病気ではなく一時的なものなので、心配することはありません。
どんな人でも空腹時には、息が臭くなるのは仕方がありません。
ですが、やはり息が臭いのは気になります。
空腹が原因の口臭は、どのような方法が有効な対策になるのでしょうか?
空腹による口臭の対策方法
口臭の原因は、唾液の分泌量の低下、膵臓の早とちりです。
この二つの原因を、解消できることが、対策のポイントです。
唾液の分泌量を増やす
ガムや飴を口に入れる
口に食べ物が入ることで、唾液の分泌が活発になります。
とくにガムは、噛み続けることができるので、飴よりも長い時間、唾液の分泌を促すことができます。
また、空腹も紛らわせることもできます。
虫歯や歯周病が気になる方は、キシリトールガムがおすすめです。
朝食を食べる
一日で一番息が臭いのは、朝だといわれています。
眠っている間は、空腹の時間が長く、唾液の分泌量が減少しているからです。
朝食を食べないと、唾液で口内が潤わないため、息が臭いままです。
食欲や時間がない方も、少しでも口に入れましょう。
唾液腺を刺激する
空腹のときは、口内に刺激がありません。
ですが、外側から唾液腺を刺激することで。唾液の分泌を促すことができます。
唾液腺は、あごの周りにあるので、マッサージなどで刺激を与えましょう。
鼻呼吸を心掛ける
口の呼吸がメインになっていると、口内が乾燥しやすくなります。
そのため、細菌や汚れが増え、口臭の原因になります。
口は閉じ、呼吸は鼻ですることを心掛けましょう。
唾液の働きを補う
水分を摂る、口をゆすぐ
水や緑茶をこまめに飲んだり、口をゆすぐことで臭いニオイを出す細菌や、汚れを洗い落としてしまいましょう。
緑茶には、抗菌作用があるので、口臭予防にはおすすめです。
ただし、緑茶に含まれるカフェインは、唾液の分泌量を抑制する作用があります。
飲みすぎに注意しましょう。
歯をみがく
食後2~3時間後に一度、歯をみがいておくと、細菌や口内の汚れをリセットできます。
空腹状態になり、臭いニオイが漂う前に、原因を取り去ってしまいましょう。
もし、舌苔が目立つようなら、舌苔除去専用のブラシなどで優しく取り除きましょう。
やり過ぎは舌を傷つけ、それが口臭の原因になる場合もあります。
軽い力で、ほどほどがポイントです。
膵臓の働きに逆らわない
その場の環境によりますが、間食ができるのであれば何か一口食べて、空腹状態を避けましょう。
胃に消化するものがあると、膵臓が分泌した膵液が本来の「消化」の役目を果たすことができるので、口臭を減らすことができます。
また、物を食べることによって、唾液が分泌される効果もあります。
まとめ
自分の息が臭いというのは、とてもショックなことです。
ですが、原因は空腹によるものですから、誰でも起こることでもあり、少し意識するだけで息のニオイは改善されます。
空腹を感じ始めたら、口臭対策の時間です。
一息入れて、息も気分もリフレッシュしましょう。