右足のむくみは病気!?原因を知って大事に至る前に対処しましょう!
朝や夕方に足元を見ると、右足にだけむくみがある… ということはありませんか?
女性なら冷えや立ち仕事などで、両足がむくむことはあると思います。
ですが、右足だけむくみがあると、何か病気かも? と疑ってしまいますよね。
色々な病気の可能性が出てくる年代の私たち女性は、むくみが右足だけにあると心配になってしまいます。
今回は、右足だけむくみが出る時に考えられる、病気や原因と予防法をご紹介していきます。
右足だけむくみが出る可能性のある病気と原因?
右足だけに、むくみが出る病気は、5つあります。
どんな病気なのか、どんな原因なのか、みていきましょう。
1. 下肢静脈瘤
右足にだけ、むくみが出る時に、疑える病気の1つに下肢静脈瘤があります。
これは血管の病気で、脚の静脈の弁が壊れたことによって、静脈で心臓に運ばれるはずの血液が逆流して脚に溜まってしまうものです。
その結果、足の血管がボコボコと浮く、むくむ、血管が目立つ、脚の皮膚の色が変わる、脚が重い・だるい・痛いという症状が出てしまいます。
原因としては、立ち仕事や座りっぱなしの状態が長時間続くこと、妊娠や出産、加齢、血液中の脂質やコレステロールや中性脂肪の異常、遺伝などにより生じると考えられています。
この下肢静脈瘤は、脚のどの静脈弁が壊れたかにより、反対側の左足にだけむくみが生じることもあります。
私は、妊娠で静脈瘤ができましたが、お医者さんには「お腹が重くて圧力がかかるから仕方ないね」とのコメントをいただきました。
腹圧に耐えられるような筋力を持ち合わせていなければ、女性はある程度妊娠出産で下肢動脈瘤ができることは仕方ないのかもしれません。
2. 心不全
心不全とは、血流の元になる心臓の機能がうまく働いていない、という病気です。
心臓がしっかりとポンプの役割をしなければ、血液はスムーズに体内を循環できません。
よって、血液の戻りも当然悪くなり、心臓から遠い足が慢性的にむくみが出てしまいます。
何らかの原因で、右足の血液が戻りにくくなり、右足だけのむくみの原因になります。
心筋梗塞や心臓弁膜症などの心臓病、高血圧で長年心臓に負担がかかっている場合などでも、しだいに心臓の働きが落ち、心不全になります。
この病気は、足のむくみ以外にも階段を上ると息切れや動悸がする、などの症状もあります。
心不全の原因となる、動脈硬化や狭心症、心筋梗塞が見つかることもあります。
大事に繋がる前に、医師による正確な診断が最も重要です。
3. 腎臓・肝臓の機能障害
ここ最近、足のむくみとの関係で注目されているタンパク質に、「アルブミン」というものがあります。
アルブミンは、血液中のタンパク質の1種で、血液の濃さを調節するために、血管から水分を出したり入れたりします。
アルブミンの量が低下すると、血管から出た余分な水分を血液に戻すことができず、体にむくみが発生してしまいます。
右足だけむくむ場合、右足の血流は左足よりも悪いということになります。
アルブミンは、食べたタンパク質を肝臓で生成し、腎臓でろ過されるので、アルブミンの量が低下するということは肝臓、もしくは腎臓の機能に障害がある可能性があります。
肝臓に何らかの異常がある場合は、足だけでなく全身にむくみが生じることが多く、腎臓の機能低下では、足や顔、まぶたのむくみが生じることが多いようです。
原因としては、先天的なものでなければ、食事や睡眠、運動などの生活習慣により肝臓や腎臓に負担がかかり機能が低下するというものがあります。
高血圧や脂質異常症などの、生活習慣病により肝臓や腎臓の機能は低下してきます。
4. 深部静脈血栓症
「深部静脈血栓症」とは、足の血管の中でも最も太い血管に、血栓ができてしまう病気です。
飛行機に乗る、または長距離ドライブをするなど、長時間足を動かさず同じ姿勢でいると、静脈の血流が悪くなり、足の深部にある静脈に血栓(血の塊)ができることがあります。
右足の静脈内に血栓ができることで、血液が心臓に戻れなくなり、右足だけむくみます。
初期症状は、足の腫れ、痛み、色の変化が起こりますが、初期段階は気づきにくいようです。
長時間動かないこと以外にも、血液がドロドロして血栓ができやすくなっている場合も、深部静脈血栓症の原因になります。
5. リンパ浮腫
リンパ浮腫は、リンパ経管の流れが悪く、リンパ経管を流れる水分が皮下組織から排出されずに、水分やタンパク質などが皮下に溜まった状態です。
リンパ浮腫の場合は、血液の流れと関係はなく、全体的になんとなく膨らんだように白くむくみが起こるようです。
リンパ浮腫の原因として代表的なものは、子宮がんや卵巣がん、乳がんに手術によるリンパ節の切除です。
つまり、がんの手術後でなければ、リンパ浮腫になることは少ないということです。
右足のリンパ線の流れが悪いと、右足にリンパ液が過剰に溜まってしまい、右足のむくみの原因になります。
右足のむくみは病気?今すぐできる対策
では、右足のむくみで考えられる病気への対策をみていきましょう。
右足だけのむくみの原因に、下肢動脈瘤を疑う時は「心臓血管外科」などを受診しましょう。
最近は、レーザー治療などで静脈の瘤をなくす日帰り手術ができるようになっていますし、保険が適用になります。
心不全などを疑う時も、早めに専門医に診てもらいましょう。
心臓は生命の源です。
怖い言い方ですが、臓器が動かなくなっても心臓が動いていたら生きているということです。
右足だけのむくみがあって、下肢静脈瘤やリンパ浮腫でもないという時は、一度専門の医療機関を受診することをお勧めします。
腎臓や肝臓の機能障害、深部静脈血栓症の場合も、医療機関での検査結果を見てみる必要がありますね。
右足だけむくみがある、右足だけだるい、などの自覚症状があったら、まず医療機関を受診して見ましょう。
また、あなたがリンパ節を切除したり、リンパ節に炎症が起きているなどの原因が思い当たる場合は、リンパ浮腫を疑えます。
リンパ浮腫も、右足だけむくむという症状が出る場合があるので、医療機関に相談してみると安心ですね。
病気による右足のむくみに予防法はないの?
では、まだ症状はないけれど原因に心当たりはたくさんある…
というあなたは、予防法をチェックしてみましょう。
予防に勝る、治療なし!
食べ物を見直す
肝臓や腎臓に負担をかけるような、食べ方をしていませんか?
酸化した油脂(前の晩のフライなど)やキャパ以上の飲酒、糖類(砂糖など)や糖質(炭水化物)の過剰摂取を見直しましょう。
添加物が多いとわかっているものも、摂取を減らすことをオススメします。
これらは、高血圧や脂質異常症の原因になります。
食事を見直すことで改善でき、心臓への負担も減らすことができます。
具体的には、オリーブオイルなどのオメガ9の油を積極的に摂り、野菜や肉、大豆製品や魚はたくさん食べ他方がいいでしょう。
糖質(炭水化物や糖類)の摂取を制限すると血糖値の上昇も防ぐことができます。
生活習慣を見直す
生活リズムを整えましょう!
食事や睡眠のリズムが崩れると、自律神経も乱れます。
自律神経が乱れることが原因で、体に色々な不調が現れてしまうことになります。
また、積極的に体を動かすことも、大事になってきます。
第二の心臓と言われる「ふくらはぎ」を鍛えてよく動かすことで、右足だけではなく脚全体に老廃物がたまるのを防ぐことができます。
ふくらはぎのポンプ機能がよく働けば、体液が足に溜まる可能性も低くなることはわかりますよね。
食事と運動を見直すことは、右足だけのむくみだけではなく、肌や髪の毛など美容やダイエットにもいいことです。
健康診断を受ける
右足だけのむくみや、体の不調の自覚症状、原因に心当たりは無くても、1年に1回は健康診断を受けましょう。
血液検査やレントゲンなどで、肝臓や腎臓、心臓など重要な内臓の病気が、大ごとになる前に対処できます。
初期に対応した方が、治療も簡単に済ませられます。
また、生活指導も受けられるので、生活の改善にも役立ちます。
まとめ
いかがですか?
右足だけのむくみを疲れのせいと放っておくと、大変なことになる可能性があることがわかりましたね。
女性の体調が変わりやすい今だからこそ、自分の体の変化や症状に敏感になり、早め早めに対処していきましょう。