胸のあせもとにきびは似て非なるもの!?それぞれの原因と対策はこれっ!
胸のそれは、にきびでしょうか?あせもでしょうか?
赤みを帯びたかゆいものが、胸にポツポツ出来て不快な思いをしていませんか?
女性にとって胸は、人目に付きにくいとしても、気になる場所ですよね。
にきびとあせもの症状は、似ていますが出来る原因が違う、似て非なるものです。
そして、女性の胸はにきびやあせもが、出来やすい場所でもあります。
今回は、胸にできるにきびやあせもに焦点を当てて、それぞれの原因と対策をお伝えします!
にきびの好物は皮脂、あせもの好物は汗
にきびはどうしてできる?
にきびをつくる犯人は、有名なアクネ菌です。アクネ菌は肌にいる常在菌です。
肌が正常なターンオーバーであれば、アクネ菌はおとなしいままです。
ですが何らかの要因で皮脂が増え毛穴がつまることにより、増えたアクネ菌が肌に炎症を起こす成分を出し、にきびが出来ます。
アクネ菌は酸素を嫌う性質があり高温多湿を好みます。この性質のためアクネ菌は酸素の届きにくい毛穴の中で繁殖します。
酸素に触れることの少ない胸は、実はアクネ菌にはより適した繁殖場所です。
あせもはどうしてできる?
あせもは汗が直接の原因ではなく、汗を利用してあせもを作っている、黄色ブドウ球菌が原因です。
黄色ブドウ球菌も常在菌のひとつです。
ですが傷を化膿させる原因になるなど、条件によっては危険な菌に豹変します。
黄色ブドウ球菌は酸素を好み、アルカリ性の場所で活動的になります。汗もアルカリ性なので黄色ブドウ球菌が増え、あせもができます。
汗をかくのは良い事ですが、その後のケアが重要です。
また、現代は冬のあせもに注意です。
保温性の優れたインナーで胸や背中が蒸れたり、季節を問わずジムなどで運動できるので、あせもができても不思議はありません。
にきびとあせもは出来る原因は違いますが、条件が合えば胸ににきびや、あせもが出来ます。ですが少しでも気を配ることで、にきび、あせもの対策や予防ができます。
にきびは生活習慣病?!ポイントを押さえて胸のにきび対策
ニキビのもとは皮脂が増えることです。では何が引き金となって皮脂が増えるのでしょうか。
胸のにきびが出来ている方は、これが原因かも?と思うものがあるかもしれません。
にきびが出来ていない方も、予防策として見てみてくださいね。
ブラジャー
胸を支えるブラジャーは空気の通りが悪い素材で出来ていることが多いです。
汗と皮脂は一緒に流れ落ちることが多く、それが胸にたまり湿ったままだと、にきびが出来やすくなります。
【対策】
胸に着用するブラジャーは吸水性など機能性のあるものがおすすめです。
難しい場合は、水で湿らせた清潔なハンカチ等で胸の汗を数時間おきに拭きましょう。
もし、胸にナイトブラを着用している方は、外した方が胸のにきびにのためには良いでしょう。
どうしても着用したい場合は、胸が蒸れにくいにきびに影響しないものを選びましょう。
食生活
肉、乳製品、玉子、脂の多い料理、糖質の多い食品、アルコール、これらを普段食べることが多いと皮脂の分泌が活発になります。
食の欧米化と言われて久しいですが、欧米の料理は動物性たんぱく質や脂肪が多めです。そのため皮脂の分泌量が増えます。
糖質の多い食品を多く食べると皮脂を増やします。糖質が体内で増えると代謝が追いつかなくなり、余った糖質が体の脂肪になる他、余分な皮脂になります。
アルコールの摂り過ぎも皮脂を増やす原因になります。アルコールは糖質が多い上に、肝臓に負担をかけ、脂肪の代謝を悪くします。
【対策】
にきびの原因となる食品をすべて食べない!というのは無理ですよね。ですから何でもほどほどにして、食事のバランスを見直してみましょう。
緩やかな変化かもしれませんが、胸のにきび解消の効果がないとは言えません。
睡眠不足&ストレス
これはホルモンバランスを崩す原因になります。ホルモンバランスが崩れると女性の場合、男性ホルモンが優位になり皮脂を多く分泌することになります。
【対策】
上手にストレスを発散することや、睡眠時間を意識して取るようにしましょう。
性格や仕事柄、これらを解消することは難しい方もいるかもしれません。
一人で解消することが難しい場合は、カウンセリングや仕事量の見直しなどのアプローチも一つの解決策です。
体は丈夫なようで繊細な部分もあります。気になる胸のにきびも、体からの生活を見直すサインかもしれません。
タバコ
タバコは美容の敵とも言っていいほどです。タバコは血管を収縮させ、大量のビタミンを消費します。
【対策】
禁煙しましょう!
とは言え、中毒性のあるタバコの禁煙は苦労します。ですから喫煙量を減らす努力をしましょう。胸のにきびだけではなく、将来的にも決して悪い事ではありません。
紫外線
紫外線は皮脂を酸化させます。酸化した皮脂はアクネ菌の大好物です。
【対策】
忘れがちな胸にもUVケアをしましょう。肩から胸にかけて肌に優しい日焼け止めで紫外線をブロックしましょう。
洗い残し
胸は石けんなどが洗い残しやすい場所でもあります。石けんなどは毛穴をふさぐ原因になることがあります。
【対策】
体や髪を洗う時は、洗い残しがないように体全体も含め、石けんなどが付かないように、しっかり洗い流しましょう。
特にシャンプーやリンスの配合成分が毛穴をふさぎやすいので、髪の毛は胸やにきびが出来ている所には触れないようにした方が良いでしょう。
寝具
見た目ではわかりませんが、枕やシーツは思った以上に汚れています。
特にパジャマが汚れていると胸のにきびの治りが悪くなります。
【対策】
寝具はこまめに洗いましょう。またパジャマは毎日洗うか、新しいものを着ましょう。
大変ですが胸のにきびの治療期間と思って、取り組んでみましょう。
スキンケア
肌の保湿は大切ですが、油分の多いクリームはにきびを悪化させる場合があります。
【対策】
にきび専用の基礎化粧品などでスキンケアをしましょう。
あせもの危険サインは蒸れと汗
あせも最大の要因は、汗によるものです。ですから汗のケアをどのようにするかにかかっています。以下にあせも対策と予防をご紹介します。
汗を拭く
体や胸に汗をかいたらすぐに、清潔な布などで拭きましょう。また少し蒸れた程度でも、胸にはあせもが出来やすいので、こまめにケアしましょう。
衣服
汗を吸収する、すぐに乾燥するなどの機能性の服を着るのもあせも対策になります。
その場合でも汗をしっかり、拭くのをわすれないようにしましょう。
治療薬の使用
あせもが出来てしまったら、薬局等で販売されている治療薬を使用しても効果があります。
どれが良いか迷ったら薬剤師さんに相談してみましょう。
皮膚科へ行く
あせもが広範囲にわたるなどの場合は、皮膚科へ受診して早めに治療した方が良いでしょう。またひどいあせもではなくても、専門の治療を受けた方が治りは早いでしょう。
まとめ
胸にできるにきび、あせもについて原因や対策を見てきました。
普段の生活の大切さを痛感させられる原因が多くありましたね。
胸のにきびは原因が複数あり特定するのが、難しいかもしれません。
にきびやあせもに症状が似た皮膚病ということもあるので、もし原因がはっきりしない場合は皮膚科を受診してくださいね。