妊娠中は免疫力が低下?!妊婦と赤ちゃんを守る!免疫力を高める方法8つ
妊娠中は、免疫力が低下するって知っていました?
意外に知らない女性が多い、妊婦さんの免疫力の低下。
妊婦さんは、出産するまで弱い免疫力で、自分と赤ちゃんを守っていかなければなりません。
免疫力を高める8つの方法で、自分と赤ちゃんを守りましょう!
どうして免疫力が低下するの?
病気の原因となるウイルスや細菌などを、「体内に入ってきた異物」として体の外へ排除してくれる免疫細胞。
普段のままの免疫力では、赤ちゃんも異物として攻撃してしまうそうです。
大事な赤ちゃんが、免疫細胞に攻撃されては大変。
免疫力を低下させて、赤ちゃんが異物ではないことを、体に教えているといわれています。
免疫力の低下は感染症にかかりやすくなる
即刻心配されるのが、感染症にかかりやすくなることです。
花粉症ではないのに、似たような症状があらわれたり、インフルエンザなどの急性感染症にもかかりやすくなります。
妊婦さんが飲んだ薬は、胎盤を通じて赤ちゃんにも送られてしまうので、風邪薬や抗生剤を安易に使うことができません。
病状が長引けば、さらに体力も免疫力も衰えていきます。
免疫力を高めて母子感染を防ぐ
免疫力が低下すると、妊婦さんは自分の体を守っていくことに精一杯で、赤ちゃんを守ることができなくなってしまいます。
胎盤を通して、赤ちゃんへの母子感染リスクも高くなり、母子感染すると赤ちゃんに障害が出る場合があります。
出産後に発達障害があらわれたり、早産や流産などをもたらすリスクも高くなります。
妊婦さんは、免疫力を高めて感染症を予防することが、非常に重要なのです。
免疫力を高める8つの方法
免疫力は、薬などで急に身につけられるものではありませんから、毎日の生活習慣の中で自然に、体に蓄積させていきましょう。
適度な運動、食事、笑うこと、前向きな思考などで活性化できることが分かっています。
①深呼吸と適度な運動で免疫力を高める
血液の中の白血球に存在する免疫細胞を活発化するには、深呼吸をして酸素を十分に取りこむことと、適度な運動が最適です。
体全体に酸素を行き渡らせれば血行も良くなり、体内に大きく酸素を取り入れることで、免疫細胞は活性化できます。
この2つを同時に行える、適度な有酸素運動がおすすめです。
20分から1時間ほど歩くだけで、がん細胞などを攻撃するナチュラルキラー細胞(NK細胞)の活動が活発になるといわれています。
②体を温めて免疫力アップ
免疫細胞は血中の白血球の中にあって、常に体内をパトロールしてくれています。
血液の流れが良くなれば、免疫細胞も体内をくまなくパトロールできます。
体を温めて血流をよくしましょう。
体が冷えると血管が収縮して、体内に栄養も届かなくなり、病気に対する免疫力も落ちてしまいます。
③内臓を温めて免疫力を高める
内臓の適温は37度。
この温度が、重要な栄養素の酵素が、最も活動しやすい温度です。
冷たい飲み物は、思いのほか体の中心である内臓を冷やしてしまいます。
せっかく酵素を取っても、内臓が冷えていたのでは十分に活動することはできません。
朝一番に白湯を飲むなど、体の中心から温めていきましょう。
④酵素を摂取して免疫力を高める
発酵食品や新鮮な野菜、果物に多く含まれる酵素を摂取することが、免疫力を高めます。
酵素が多く含まれた食材は、体内の老廃物などを除去して細胞を元気にしてくれます。
梅干しの持っているクエン酸も、「錆びない体」を作ると注目されています。
免疫細胞の7割が集中している、腸の環境を整えてくれるヨーグルト、皮膚や粘膜の免疫力を高めるβカロチンを多く含むニンジンやかぼちゃ、ビタミンAが豊富な鶏レバーもおすすめです。
⑤睡眠時間をとって免疫力を高める
体の疲れを補修して、体力を戻し元気になれる睡眠。
不規則な生活や睡眠不足は、体が回復するタイミングを見失しなわせて疲れを残します。
疲労がたまると免疫力は低下しやすく、免疫力を高めてくれる血中の白血球やリンパ球は増えません。
免疫力を高めるには、睡眠をしっかりとりましょう。
⑥よく笑って免疫力を高める
よく笑うことが免疫力を高めるのは、実証されて分かっています。
笑うと、白血球を活性化するドーパミンの分泌が促されるからだそうです。
そんなに笑うようなことがないという妊婦さんも、口角を上げているだけでも効果があるようです。
笑い声は回りも明るくして、女性の魅力も上げてくれます。
ストレスの解消にもなるので、免疫力アップと女性度アップのためにも取り入れてみましょう。
⑦過度なストレスは免疫力が低下する
免疫力を高めるためには、適度なストレスの発散が必要です。
肉体的なストレス、精神的なストレスの両方を、ため込まないようにしましょう。
前向きに気持ちを持って、規則的な生活と十分な休養を取ることが、ストレス解消には最も効果的です。
⑧衛生的な環境を維持して免疫力も維持する
不衛生な環境で生活をしていると、ウイルスやカビなどの影響によって免疫力が低下します。
発生したカビから胞子が広がり、免疫力がどんどん低下していくのです。
カビの発生原因である、湿気などにも気をつけながら、生活をしていきましょう。
まとめ
妊婦さんは、免疫力を高める8つの方法で、自分と赤ちゃんを守りましょう!
そして、免疫力を高め生涯健康に過ごしましょう!
環境や栄養状態によっても、個人差が大きい免疫力。
高まるのも低下するのも、変化が早いといわれています。
免疫力を高めることは、妊婦の時だけでなく、一生を通じて体を守ってくれます。
妊娠を機会に、免疫力を高める生活習慣を取り入れて、生涯健康に過ごしましょう。