生理の周期が短い、またはバラバラで不順!原因と対処法をお伝えします!
あなたも生理の周期が短い、または周期がバラバラで不順だったりしませんか?
女性は、毎月の生理によるホルモンバランスの波の中で、人生の約半分を生きていきます。
その周期が短い、または不順でバラバラのとき、それは体のトラブルサインかもしれません!
今回は、その原因と治療法や対処法をお伝えしていきます。
生理周期とは
正常な生理の周期は、25〜38日と言われています。
その差は約2週間ありますが、正常の範囲内で周期的に生理がきていれば問題はありません。
正常の範囲よりも生理の周期が短い、または長い、または一定せずバラバラである場合、「生理不順」と呼ばれます。
では、通常どのようなサイクルで生理が起きているのでしょうか。
女性の体を調べる基礎体温の低温期・高温期も合わせて確認しましょう。
生理の通常サイクル
- 生理期(〜7日目):月経期間。体から不要物を排出する期間です。基礎体温は生理初日に下がります。
- 卵胞期(〜24日目):卵巣から女性ホルモンの1つである卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌され、卵胞を大きくし、排卵の準備をする期間です。体調が一番良いとされている期間です。基礎体温は低温を維持しています。
- 黄体期(〜38日目):排卵から約14日間、黄体ホルモン(プロエストロゲン)が分泌され受精卵を迎えるために子宮内膜を厚くします。体に脂肪や栄養を溜め込み、妊娠の準備をします。排卵日以降、基礎体温は高温期に入り、低温期より0.5〜1.0℃ほど高くなります。
生理不順だと困ること
通常の生理周期であれば、女性として健康と言えますが、生理周期が不順で短かったりバラバラに生理がくる場合、女性としてはいくつか困ることもあります。
例えば、
- 生理周期が短くて出血が多く貧血になる
- 生理周期がバラバラで、妊活や避妊が困難
- ホルモンバランスが一定しない
- いつ生理が来るかわからず、予定が立てられない
などで、女性の生活に影響が出ることがあります。
生理周期が短い「頻発生理」
生理周期が短い場合、以下の2つの原因が考えられます。
- 「卵胞期短縮症」
- 「黄体機能不全」
名前が難しいので、ひとつずつ見ていきましょう。
生理周期が短い「卵胞期短縮症」
これは、生理サイクルの「卵胞期」が短い状態です。
卵胞期短縮症の原因
加齢やホルモンバランスの悪化により、卵巣機能が低下しエストロゲンの分泌が悪くなると、卵胞期が短くなってしまいます。
エストロゲンの分泌が悪くなると、成熟しない卵子が排卵して、不妊の原因になります。
また、周期が短く頻繁に生理が起こるため、出血が多く貧血になったりします。
卵胞期短縮症の検査法
まず、基礎体温をはかり、低温期がどのくらい続くかを確認します。
低温期が短い時は、卵胞期短縮症である可能性が高いです。
また、血液検査でエストロゲンの濃度を測り、分泌異常がないか確かめます。
卵胞期短縮症の治療法
生理周期が短くても、妊娠を希望しない場合は、特に治療をしなくても大丈夫です。
妊娠を希望する場合は、
- 内服
- 注射
- 点鼻薬
を、産婦人科を受診して処方してもらい、ホルモンバランスを整え排卵を誘発する必要があります。
生理周期が短い「黄体機能不全」
これは、生理サイクルの「黄体期」が9〜11日しかない、期間が短い場合です。
黄体機能不全の原因
加齢やホルモンバランスの乱れにより、卵巣からのプロエストロゲンの分泌が不十分で黄体期が短くなってしまいます。
黄体期が短いと、妊娠の準備が整わないので、不妊の原因になります。
低温期と高温期の温度差が0.3℃以下の時には、無排卵月経の可能性もあります。
黄体機能不全の検査法
まず、基礎体温を測り、高温期が何日続くか調べます。
また、血液検査でプロエストロゲンの値を調べることもあります。
排卵1週間後の子宮内膜の組織を取り、状態を調べたり、子宮から器具を入れ、超音波を使って子宮内膜の厚さや卵巣内の卵胞の大きさが十分あるか見ることもあります。
黄体機能不全の治療法
実は、黄体期短縮症の場合も、妊娠を希望しない時は、特に治療は必要ありません。
妊娠を希望する場合は、
- 内服(排卵誘発、プロエストロゲンを補う)
- 注射(プロエストロゲンを補う)
などで、ホルモンを補充する治療をする必要があります。
また、生理周期が短く、生理期間が長い・貧血・出血の量が多いなどの時にも、婦人科を受診した方が良いでしょう。
他に生理不順を起こす原因は?
生理周期が、バラバラで不順になってしまう原因は他にもあります。
無排卵月経
排卵しないのに月経が起きる無排卵月経では、生理周期が短いと思ったら長くなったり、バラバラなサイクルを繰り返します。
妊娠希望の人は、産婦人科での受診をお勧めします。
ストレス
過度なストレスや、長期的なストレスで、ホルモンバランスが乱れて生理不順となり、周期がバラバラになることがあります。
ストレスによる生理不順は、ストレスの原因を取り除く必要がありますが、ホルモンバランスを先に整えることも女性の体にとっては大事です。
医療機関で受診してみましょう。
更年期障害
加齢により、ホルモンバランスが乱れて生理不順が起きます。
これは、誰もが通る道のため、治療は特に必要ない場合もありますが、ほてりや息切れ、動悸、不眠、肩こり、頭痛、疲労倦怠感、イライラ、意欲低下などで生活に支障がでる時は、産婦人科でホルモン剤を処方してもらうと症状が軽くなっていいかもしれません。
生理周期がバラバラで、生活の予定が立てられない場合も、専門医に相談してもいいですね。
生理周期が不順!普段から気をつけて対処する
生理周期がバラバラ、または短い人が、普段の生活から気をつけられることはどんなことでしょうか?
基礎体温をつける
基礎体温を毎朝測ることは、女性なら体調管理として、みなさんにお勧めしたいです。
基礎体温をつけていると、自分の体調の変化が面白いほど読み取れることに驚くと思います。
そして、体温がバラバラなど、異常な時はすぐにわかるので、これは女性のみなさんにお勧めです。
体を温める
東洋医学では、体を冷やしてはいけないと教えています。
中国の人は、冷たいお茶をほとんど飲みません。
公共施設の水飲み場も、ぬるま湯が出てくるところがあるくらいです。
体を冷やす食べ物(甘いものや冷たい食べ物などの、現代人が好むものは体を冷やします)を避けたり、肌の露出を避け、体を温めましょう。
生理周期がバラバラではなくても、体の免疫力がアップし、他の病気もかかりにくくなります。
規則正しい生活
適切な食事、運動、睡眠、生活リズムは、体を整え、ホルモンバランスを正常にします。
生活のリズムがバラバラだと、ホルモンバランスが乱れる原因になります。
また、ストレスを溜めないことも大事ですが、生活リズムを整えることで、心も平穏を保つことができます。
まとめ
いかがでしょうか?
生理の周期だけでも、体の不調のサインになります。
自分の生理周期を知り、体の不調がないか今日からチェックしていきませんか。