• 投稿日 2017.5.12 - 更新日 2018.3.2

北国に吹く春風に注意!舞い上がるシラカンバの花粉と花粉症について!

雪どけを心待ちにしているのは、なにも人間だけではありません。

北国、とくに北海道ではウメもサクラもほぼ一緒に花盛り。

その中に混じって、シラカンバ花粉がぶわ~っ!と舞っています。

 

今回は、そんなシラカンバ花粉症についてお伝えしていきます。



 

シラカンバとは

シラカンバは、シラカバともいわれ、統一されていません。

日本原産の落葉樹で、高原や北海道など涼しく、日当たりの良い場所に育ちます。

日本以外では、北欧や北アメリカなどにもシラカンバは分布しています。

シラカンバの生態と特徴

  • 分類:カバノキ科カバノキ属
  • 生息地:日本の冷涼な土地、山地の日当たり良好な土地、北海道では街路樹など街中
  • 高さ:20m〜30m
  • 開花時期:4月〜6月、ピークは開花より半月から1ヵ月間
  • : 雄花と雌花が同じ個体に咲き、雄花は3㎝~5㎝ほどの長さで釣り下がり開花、雌花は空に向かって直立で開花
  • 花粉の飛ぶ範囲:数キロ~
  • 花粉の飛ぶ時間帯:午後1時~3時

シラカンバは樹木では高木に入る、背の高い樹木です。

風媒花という風に花粉を乗せて受粉させる植物のため、イネ科などの植物よりも、シラカンバ花粉の飛散範囲は広くなります。

また、時間帯にも注意して、外出は天気予報や花粉情報などを参考にしましょう。

近年までは影の薄かったシラカンバ花粉症

日本でシラカンバ花粉症の研究が、正式に行われるようになったのは、1970年代からと歴史的に浅く、当時に花粉症と確認されたのは5例とデータも少ないものでした。

シラカンバの花粉症が注目されるようになったのも最近です。

北海道や軽井沢など高原、冷涼な気候な場所特有の花粉症で、スギ花粉症よりもずっと発症数が少なかっためでしょう。

シラカンバ花粉症の発症率も増加傾向にあります。

自然環境の変化や生活環境が原因とは言われていますが、アレルギーの原因、治療法などは研究段階です。

 

シラカンバ花粉症の特徴

症状は鼻づまりや、目のかゆみ、くしゃみ、咳などの症状が出ます。

咳の症状がひどくなると、喘息のような呼吸困難の状態を引き起こすこともあります。

シラカンバ花粉症は、同じカバノキ科のハンノキ花粉症にもなりやすい傾向があります。

ハンノキは、全国の湿地や水辺などに生えています。

街では、あまり見ることはないかもしれませんが、要注意の樹木です。

また、シラカンバ花粉症は「口腔アレルギー症候群」というアレルギーを併発することがよくあります。

ハンノキも例外ではありません。

口腔アレルギー症候群は、口周辺から喉にかけて起こるアレルギー症状ですが、どのようなアレルギーなのでしょうか。

 

口腔アレルギー症候群

アレルギー反応を起こす特定の食べ物を食べたとき、口・唇・喉が腫れたり、かゆみ、ピリピリとした感覚がしたり、喉のイガイガ感などの症状が現れるものです。

初期症状では、しめつけられるような感覚や、しびれるような感覚になることが多いようです。

また、症状を引き起こす食べ物は、多岐にわたります。

口腔アレルギー症候群の原因になる食べ物

  • 果物:メロン、スイカ、モモ、キウイ、プラム、ビワ、イチゴ、パイン、アボカドなど
  • 野菜:ニンジン、セロリ、キュウリ、トマト、イモ類、ハーブ類
  • ナッツ:ピーナッツ、クルミ、アーモンド、ココナッツ、クリなど
  • その他:豆乳

口腔アレルギー症候群は、どんな食べ物が原因になるのか、体質によって違います。

火を通すと食べられる果物や、野菜もあるようですが、口の中に違和感を感じたら、食べないようにしましょう。

また、口腔アレルギー症候群は食べられないものが出てくると、時間が経過するごとに、食べられないものが増えてくる特徴があります。

このことについても、詳細が分かっていません。

口腔アレルギー症候群とアナフィラキシーショック

アナフィラキシーとは短時間に、アレルギー症状が全身に起こることをいいます

じんましん、咳、呼吸困難、嘔吐などの症状が現れます。

そして、意識がなくなる、血圧の低下など重篤な症状が出た場合をアナフィラキシーショックと呼びます。

こうした場合は、速やかに病院に受診して、治療を受けなければ命に関わります。

軽度の症状なら、抗アレルギー薬を持っていれば、薬を飲んで安静にしましょう。

もし、薬を持っていない場合は、やはり医療機関を受診して、検査やこれからの治療方針などを相談し、生活に支障が出ないように対策を立てましょう。

シラカンバ花粉症やハンノキ花粉症の方は、ピークの時期には食べ物に、とくに気を配る必要があります。

子供には心身ともにケアを

子供が口腔アレルギー症候群で食べることが怖くなり、食が細くなる場合があります。

口腔アレルギー症候群をもつ、小さいお子さんがいる方は、治療とともに心にも気づかうことが重要になります。

ご両親は大変かもしれませんが、食べることは大切なことです。

出来る中でお子さんに食べる楽しさを味わえる工夫をしてあげてください。

 

シラカンバ花粉症の治療と対策

現在のところ、根治できる治療法は確立されていません。

対処治療が主流になります。

効果的なのは、花粉の飛散する前から、抗アレルギー薬などを服用しておくことです。

また、花粉症の疑いがある場合は、早めに医療機関を受診しアレルギー症状を緩和させる治療を受けましょう。

早めの治療で進行や悪化を防ぐことが大切です。

自分でできる対策

  • 外出は花粉症用メガネ、マスクを着用
  • 帰宅後は家に花粉を入れない、洗顔、シャワーで花粉を体から落とす
  • 飛散時期には窓を閉める
  • 規則正しい生活、食事に気を配る
  • 服の素材はツルツルしたものが理想(毛羽立った素材は花粉が付着しやすい)
  • 空気清浄器で花粉除去
  • 加湿器で高めの湿度にする(湿度が高いと花粉が舞いにくい)
  • 掃除をいつもより頻繁にする
  • シラカンバに近づかない
  • 他にアレルギーがないか検査しておく

花粉症やアレルギーを持つ方は、生活全般に気を配る必要があります。

ですが、すべて行うのは大変です。

まずは、医療機関で自分の花粉症、アレルギーの原因が何かを知っておきましょう。

 

まとめ

花粉症の中でもシラカンバは、知名度は最近まで低いものでした。

春にはさまざまな花粉が飛びます。

特定は自己判断では難しいので、医療機関できちんと検査を受けましょう。

日本は花粉症大国だからこそ、対策に特化したアイテムもたくさんあります。

活用できるものは、すべて活用しましょう。

あっ、という間に過ぎていく春ですから、惜しみなく楽しめるようにしましょう!
 


 

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