• 投稿日 2017.4.11 - 更新日 2017.4.11

近眼かしら?老眼かしら?子供にも老眼?視力検査の判定基準とは!

若者に増えている、「夕方老眼」や「スマホ老眼」。

近くが見えにくい老眼と同じ症状が、若い世代や子供にも見られます。

視力は体調、睡眠時間、心の状態に左右されて変化しています。

今回は、日常生活に重要な、視力の検査方法と正常な基準を、お伝えしていきます。

 

近眼と老眼の視力検査

遠くを見る視力は「遠見視力」と言います。近くは「近見視力」です。

どちらもCマークの視力表を見て判定されますが、違うのは目から表までの距離です。

「遠見視力」では3mや5mが用いられ、「近見視力」では30cmが一般的です。

 

普段の検査は、遠見視力検査

学校や職場の健康診断で一般的に行われる視力検査が、このCのマークを使った視力表による検査です。

Cマークに開いている隙間の方向を答えることで、遠見視力を測定しています。

「遠見視力」とは、遠くの静止している像を見る視力のことです。

視力にはいくつもの種類があり、動いているものを見る視力、立体的に見る視力、遠近感、ピントを合わせる能力と、そのうちのどれが欠けても見えづらさが起こります。

私たちになじみの深いCマークの視力表を使った遠見視力検査ですが、この検査だけでは視力の全容を正確に掴んだことにはなりません。

 

片目ずつ測る理由

自動車の普通免許での基準視力が、片目で0.3以上、両目で0.7以上となっています。

私たちはいつも両目を使ってものを見ていますが、片目と両目では視力は異なります。

また片目だけが見えにくくなっていても、両目を合わせた視力で見ているために気づきにくいのです。

必ず片目ずつ、交互に測ります。

 

Cマークとは

Cマークは外直径7.5mm、太さ1.5mmの円の一部に1.5mmの隙間を作った形が基本で、ランドルト環と呼ばれています。

実際の視力検査ではランドルト環以外に、ひらがなやカタカナ、Eの文字なども使われています。

Cマークのランドルト環については、以下の記事で詳しく説明しています。

⇒視力検査でおなじみの「C」ランドルト環を徹底解説!

 

判定の基準

一般的な遠見視力表で分かるのは、0.1から2.0までの視力です。

5m、あるいは3m離れたところで片目ずつ見て、どの大きさまで見えるかどうかを調べます。

見ることのできる1番小さいマークの数値が、判定視力になります。

 

学校の判定の基準は違う

学校の視力検査では、A、B、C、Dの4段階判定です。

この分類方式を「3.7.0方式」といい、0.3、0.7、1.0の視表が見えるか見えないかで、4段階に分けています。

 

学校の判定の基準

学校での視力検査は正確な視力を測ることよりも、黒板の文字が見えるかどうか、勉強に差し支えないかを判断することに基準が置かれています。

子供の場合は、何とか見ようとすると瞬間的に視力が良くなることもあるため、細かい数値を基準にして判定してもあまり意味がないようです。

子供の視力低下は急速に進むので、BやC判定であれば早めのケアが必要です。

 

ABCDの4段階の判定の基準

  • A判定・・・1.0以上(正常、正視)が基準。1番後ろの席でも、黒板の字が良く見える。
  • B判定・・・0.9~0.7(仮性近視)が基準。1番後ろの席では、黒板の字が見えにくい。
  • C判定・・・0.6~0.3(仮性近視)が基準。前の方の席でも、黒板の字が見えにくい。
  • D判定・・・0.2以下(近視)が基準。1番前の席でも、黒板の字がほとんど見えない。

 

病院では、裸眼視力と矯正視力を検査

眼科の専門の病院などでも、診察の最初に遠見視力検査が行われます。

用いられるのは、学校や職場と同じCマークを使った遠見検査視力表です。

病院では肉眼で見た視力を測定した後に、視力検査用のレンズをかけてもう1度レンズを交換しながら測定します。

肉眼で見た裸眼視力と、眼鏡をかけた矯正視力の両方が測定できます。

 

判定の基準

  • 裸眼視力:裸眼視力の1.0以上が、正常と診断される基準です。0.7以上あれば、日常生活で支障がないと診断されます。0.7未満は、0.7以上の視力が出るように眼鏡やコンタクトレンズで矯正するように指導されます。
  • 矯正視力:矯正視力が1.0以下の場合が、眼の病気の詳しい検査が必要になる基準です。0.7以上あれば、日常生活で支障がないと診断されます。運転免許を取得するには、両眼で矯正視力(眼鏡やコンタクトレンズを着用)0.7以上が必要となります。適切な矯正をしても視力が0.7未満の場合は、精密検査を行なって原因を確かめる必要が生じます。

 

視力が0.01未満の判定基準

  • 指数弁の基準:指数弁という、指の本数を確認することができる距離で表されます。たとえば、目から30cm離れた指の数がわかる視力を「30cm/指数弁」と言います。
  • 手動弁の基準:目の前で手のひらを動かして、動きがわかれば手動弁です。
  • 光覚弁の基準:明暗さえ区別できる状態であれば、光覚弁とされます。
  • 盲の基準:明暗がわからない状態は、医学的に盲と診断されます。

 

近見視力の検査

遠くを見る遠見視力も重要ですが、近くを見る近見視力もなくてはならない視力です。

遠くの文字を見るのに必要なのは遠見視力ですが、目から約30cm以内の近くのノートや教科書などを見るのに必要なのは近見視力です。

近見視力に支障があると、目が疲れる、頭痛や肩こり、集中力の低下といった症状に悩まされる場合があります。

老眼に代表される、近くにピントを合わせる目の機能障害の検査に使われます。

 

老眼は近見視力の衰え

老眼とは、加齢により近くのものにピントが合いにくくなることです。

「近点が遠くなる」とも、表現されます。

目がピントを合わせることのできる一番近い距離を「近点」と言って、十代をピークに衰えてきます。

加齢により水晶体の弾力や柔軟性が失われ、近くを見るときに水晶体を膨らませてピントを調節することが難しくなります。

小さな文字が見えにくくなることが、老眼が始まっていると言われる一般的な基準です。

40歳以上で症状がある人は、眼科を受診して適正な治療や矯正が必要です。

 

子どもの近見視力の低下は、気付きにくい!

視力は、6歳頃には完成するといわれています。

学校での視力測定は遠見視力だけなので、子供の近見視力の低下は発見されにくいのが現状です。

近くがよく見えていないことが原因で、学習や運動の能力を発揮できない子供もあるようです。

近くがはっきりと見えるという経験を持たない子供にとっては、見えていないのが普通ですから自分では気づきにくいのです。

周りの大人が、早期に発見することが大切です。

 

若者も老眼?

最近は若い健康な視力を持っている人でも、1日中スマートフォンやパソコンを使うことで目が疲労し、近くを見る視力が低下して老眼と似た症状が出ているそうです。

「夕方老眼」「スマホ老眼」と言われるこの症状は、若い人でも近くの文字などが読みづらい老眼のようになるのです。

「夕方老眼」「スマホ老眼」は目の疲労によるものですから、老眼とは根本の原因が違います。

スマホやパソコン作業で目が疲れたら、温めたタオルやホットアイマスクで目を10分程温めれば解消することが出来ます。

 

判定の基準

目からの距離は30cm、文字の大きさやコントラストも加味され、幾つ答えられるかで0.1から1.0までの判定基準があります。

近見視力の最良値は、1.0です。

健康な若者では近見視力が1.0あるのが一般的ですが、加齢ととともに老眼となり数値が下がってきます。

0.4以上であれば生活に不自由はありませんが、0.4以下になると文字が見えなくなります

0.4が、老眼の基準と言えます。

 

近くを見ることが、目を疲れさせる

水晶体の厚さを調節してピントを合わせる毛様体筋は、遠くを見るときは緊張をゆるめ、近くを見るときは緊張しています。

近くばかりを見でいると、目に疲労が溜まってしまいます。

遠くを見て、目の疲れや緊張を解消しましょう。

 

まとめ

いかがでしょうか?

今回は、視力の検査方法と判定基準、正常な基準値をお伝えしました。

視力の検査と言っても、これほど多くの検査方法があるのです。

日常生活に重要な視力、正常な基準値を知ったところで、目を大切にしていきましょう。

関連記事