もし自分の子どもがワキガだったら!?低年齢化するワキガを徹底調査!!
お肌も白くてツルツル、見ているとたまらなく幸せになる子どもの笑顔…
親である幸せを感じていたある日、帰宅した子どもから、ワキガ臭が…!?
よく見たら、Tシャツの腋や首が、黄ばんでいる!?
最近、日本人が大嫌いな体臭・ワキガの発症が低年齢化して、子どもがワキガを発症するらしいです。
万が一、自分の子どもがワキガを発症した時には、親はどう対処したら良いのでしょうか?
今回は、ワキガが低年齢化している原因や、発症した時の子どもへのケアなどをお伝えしていきます。
ワキガ発症の低年齢化
以前は、思春期ごろからワキガは、発症すると言われていました。
それが近頃では、小学校低学年ごろから発症する、子どもがいるとのこと。
1〜5歳でも、ワキガ臭がすることがある、お子さんもいるというから驚きです。
原因はアポクリン汗腺
人間には、2種類の汗腺があり、体内の水分や不要物を排泄しています。
エクリン汗腺は全身にあり、99%は水分、残りは塩分が分泌します。
暑い時によく汗が出る汗腺です。
もう1つの汗腺である、アポクリン汗腺は、腋や陰部などデリケートゾーンに多くあります。
アポクリン汗腺からは、水の他に、たんぱく質や脂質、アンモニアが分泌されます。
そこに、体の常在菌が付き、分解するときに出る匂いが、ワキガの原因と言われています。
アポクリン汗腺が活発に発達するのが、第二次性徴が始まる思春期の頃とされています。
それは、アポクリン汗腺は通常の汗ではなく、フェロモンの役目をする独特な匂いを出す役目があり、それは思春期ごろに強くなるからです。
そのため、今までワキガは、思春期あたりで発症すると言われていました。
遺伝するワキガ
ワキガ体質というのは遺伝要素が多いようです。
両親がワキガ体質だと80%の確率で、片親がワキガ体質だと60%の確率で子どもはワキガ体質になるとのことで、これはかなり高い確率であると言えますね。
また、耳垢が湿っている、毛深い、太っている、皮膚に皮脂の分泌が多いなどは、ワキガ体質である可能性が高いようです。
肥満の子どもは、思春期が早くやってくる傾向があり、そうするとアポクリン汗腺の発達も、人より早くなり、ワキガ発症も早くなってしまいます。
食事が体を作る
ワキガは遺伝的であり、発症は思春期の頃からと言われていたワキガが、なぜ小さい子どもの頃から発症するようになったのでしょうか。
それは、食事の欧米化も原因と言われています。
そもそもワキガ体質の日本人は、人口の15%ほどと言われています。
そして、香水を嫌う無臭文化です。
欧米では70%ほどが、ワキガ体質だと言われています。
だから、欧米では匂いに対して、香水や香料を使っている人が多いのです。
そんな、ワキガ体質の方が多い国の食べ物を、我々日本人が食べるようになりました。
アポクリン汗腺は、もともと遺伝などで持って生まれるものですが、欧米化した食事を食べ続けることにより、今までよりもより強い匂いになってしまうようです。
私たちの体は、食べたものでできているので、食べ物で体の匂いや分泌物が変わっても何の不思議もありません。
低年齢の子どもワキガのケアは
自分の子どもがワキガだと気付いた場合、親としてどんなケアをしたら良いでしょうか。
デリケートな問題なだけに、悩んでしまう親御さんも多いようです。
清潔
まず、体の清潔を保つよう、やり方を教えましょう。
入浴の仕方、体の洗い方をしっかり教えてありますか?
お湯に浸かれば70%の汚れはとれると言われているので、石鹸などで体を洗わない方もいるかもしれませんが、ワキガとなれば話は変わってきますので、体の洗い方を丁寧に教えてあげましょう。
また、日中、汗をかいたり運動した後は、汗をきれいに拭くものなのだと、子どもがそれとなく習慣にできるように教えてあげたり、大人がやっている姿を見せてあげたりするのもいいですね。
「子どもは親の背中を見て育つ」とよく言われます。
心のケア
とても心配なのは、ここではないでしょうか。
年齢が小さな子ども同士だと、気づかないものらしいですが、一度気付いてしまうと、ウワサになったり、悪気なく「臭うよ」などと言われてしまうこともあります。
子どもながらに、人からの態度が気になって学校に行けなくなってしまたり、からかわれて悲しい思いをすることもあります。
子どもが着ていたシャツの匂いを嗅がせて、匂い対策を教えたという親御さんもいたようですが、どうして匂いがするのかメカニズムを教えてあげて、臭わないようにする方法があるから大丈夫だよ、と安心させてあげたいものですね。
制汗剤
汗が出る前に対処したいですね。
朝、出がけにシュッとする習慣を、教えてあげましょう。
その時、無香料にするか、香料ありにするかは、学校の種類や年齢、匂いの程度によるので、試行錯誤してみましょう。
ただ、学校でスプレーや制汗シートを禁止している場合があります。
そんな時は、担任の先生や保健の先生に相談してみることもできるでしょう。
子どものためです、覚悟を決めましょう。
手術
アポクリン汗腺を除去したり、ボトックス注射をするなど医療のケアもできるようです。
除去手術は、数日体を固定しなければならなかったり、成長途中だと除去後にまたアポクリン汗腺が発達してしまってワキガが再発したりすることもあるようなので、年齢を見極める必要があります。
かといって、社会人になってしまうと、数日会社を休むのが難しい場合もあります。
皮膚科や美容外科の受診
手術まではいかなくても、専門的な対処をしてもらうためにも、医療機関の受診をしてみてもいいかもしれません。
同じ制汗剤でも、処方されたものなら、学校で使用を認めてもらえるかもしれません。
食生活
欧米化した食事が子どものワキガを低年齢化、または強烈化したとすれば、食事を見直す必要がありそうです。
肉や揚げ物などの油脂が多いもの、糖分の多い甘い食べ物、炭水化物が多いものは控え、一汁三菜の和食中心の食事に切り替えてあげましょう。
子どもなので最初は嫌がるかもしれませんが、体のためになるということを説明してあげて、お菓子も控えていきたいですね。
体質改善
食事が欧米化しただけではなく、現在の日本は、生活様式も欧米化しています。
アラフォーの私たちの頃はまだ、昭和の匂いがプンプンした生活でしたが、今の子どもたちは、本当に不便な生活の知らない世代です。
慢性的運動不足、体の柔軟性の欠如、メディアによる感情脳のみ刺激される生活では、ホルモンバランスも崩れてしまいます。
和食中心にたくさん食べ、そしてたくさん運動し、時には脳を休ませる時間を取るなどして、心と体を整えて体質改善をしていくことも大事です。
子どもへの伝え方
では、実際ワキガの子どもに、どんな声がけをしていったら良いのでしょうか。
年齢にもよりますが、子どもが小さいうちには、「臭い」などという言葉は使わずに、体は頻繁に清潔にするものである、という自然な流れで伝えられるといいですね。
伝えるというよりは、良い行動をしてみせるという方が良いでしょう。
少しプライドが高そうなタイプの子どもには、「実はお母さんは匂いが強いタイプで…」と、本人の服などの匂いを嗅がせてみて、「嫌に思う人がいるから気をつけている、遺伝することがあるみたいだから、今からあなたも気をつけてみない?」などと、説明するのも良いかもしれません。
事実を受け入れられるタイプの子どもであれば、実際に自分の着ていた服の匂いを嗅がせてみて、対策を一緒に考えようね、というのもいいのかもしれません。
まとめ
いかがでしょうか。
大人でも自分がワキガだったら、本当に悩みの種です。
ご自分の子どもがワキガだったら、より気を揉んでしまいます。
正しい知識を知り、子どものワキガに対処していきましょう。